田中圭、母親の死去と「おっさんずラブ」の放送を振り返る
俳優・田中圭（40）が、2024年12月1日放送のMBS・TBS系「日曜日の初耳学」の『インタビュアー林修』コーナーに出演し、ドラマ『おっさんずラブ』（2018年）の放送直前に最愛の母が他界したことについて語りました。母子家庭で育った田中が、母との深い絆と共に感じた思いを振り返りました。
母との思い出とその影響
田中は、母親が「うるさかった」と語る一方で、その存在がどれだけ大きかったかをしみじみと感じている様子でした。中学時代、勉強がうまくいかず、バスケットボールもケガで断念した田中を心配した母親は、芸能オーディションへの応募を勧めたそうです。田中の母は、かつて芸能界に身を置いていたこともあり、その経験を活かして息子を支えたのでした。
母親との思い出について、「ケンカばっかりだったけれど、僕が高校に入るとバイトを始め、帰ると『おかえりー』と嬉しそうに迎えてくれる」と、今でも心に残る温かい日常を語った田中。彼にとって、母親は最も大切な存在だったことが伝わってきます。
最愛の母の死去と「おっさんずラブ」
田中がドラマ『おっさんずラブ』の主演を決めたのは、母親が闘病中だった2018年。その頃、母は自分の健康状態を気にしつつも、息子の出演作を楽しみにしていました。放送が始まる3ヶ月前に母親は他界しましたが、田中は「お金の苦労もかけたし、今だったらもっと母をサポートできたのに」と、当時の無力さを振り返ります。
それでも、田中は「母親が他界してからの方が、ずっと一緒にいる気がします」と語り、母親の死後も心の中で母と繋がっていることを強調しました。今、彼は母親にできなかったことを、周りの人々や作品、チームに対して楽しみながら恩返ししていると感じています。
「今だったらできること」
母親が生きていれば、今の自分ならもっと支えられたのではないかと、田中は今も悔やみ続けているようです。しばしば「ちょっと早えよ」と感じるという田中の言葉からは、母親を失った悲しみがにじみ出ており、親子の絆の強さがうかがえます。しかし、そんな思いを抱えながらも、「母親にできなかった分、今はみんなで楽しみ、作品を作っている」という前向きな姿勢も見え、彼の成長を感じさせます。
まとめ
田中圭が語った母親との思い出や、最愛の母の死後の思いは、多くの人々の心に響く内容でした。母親がいなくなった今も、田中の心の中には母親がしっかりと生きており、その影響を感じながら俳優として歩み続けていることが伝わってきます。母親への感謝の気持ちと、周囲への恩返しの気持ちを持ちながら、田中圭はこれからも新たなステージで輝き続けることでしょう。
