鎌倉で出会う、手のひらサイズの幸運。「にぎり福」の魅力
鎌倉を訪れた際、お土産に、または自分へのご褒美として、可愛らしいお守り「にぎり福」を見かけたことはありませんか? その愛らしい見た目と、秘められたご利益で、近年ますます人気を集めているんです。今回は、そんな「にぎり福」の魅力に迫ります!
「にぎり福」ってどんなお守り?
「にぎり福」は、鎌倉駅からほど近い場所にある格式高いお寺、本覚寺で授与されている縁起物です。約800年前、源頼朝が創建した夷堂(えびすどう)に祀られた夷(えびす)神に由来しており、商売繁盛や良縁の神様として知られる夷様の優しい心を表したお守りとして親しまれています。
なんといっても特徴的なのは、その製法です。「にぎり福」は、一つ一つ本覚寺の僧侶が手描きで制作しているため、同じ顔や色のものは二つとありません。まさに、あなただけのオンリーワンのお守りなのです。
五つのご利益から選べる「にぎり福」
「にぎり福」は、一つのお守りに全てのご利益があるわけではなく、五つのご利益ごとに種類が分かれています。ご自身の願いに合わせて選ぶことができるのが嬉しいポイントです。
- 愛:恋愛成就や良縁祈願に
- 健:健康・病気平癒・長寿を願う人に
- 財:金運・商売繁盛を望む方に
- 学:勉強・受験・スキルアップの願いに
- 福:全体的な運気上昇・開運を願う方に
気になるお値段は、一つ500円と手頃です。それぞれ表情や色柄が異なるので、どれにしようか迷う時間もまた楽しいひとときとなるでしょう。
「にぎり福」のおまつり方法
通常のお守りのように持ち歩くのではなく、「にぎり福」は玄関や居間などの清らかな場所に置いておまつりします。そして、一日に一度、手のひらで包み込むように握ることでご利益が得られるとされています。
ご利益の種類の中から欲しいものを選び、さらにその中から気に入った顔や色の「にぎり福」を選び、お家の清らかな場所に祀って、毎日一回握ってお願いごとをする。この一連の流れが、「にぎり福」と心を通わせる大切な時間となるでしょう。
「にぎり福」が買える場所:鎌倉 本覚寺
「にぎり福」は、鎌倉の本覚寺でのみ授与されています。
- 本覚寺
- 由来: 約800年前、源頼朝が創建した夷堂が起源。
- 歴史と格式: 日蓮上人が辻説法の拠点とした場所であり、日蓮宗の由緒ある本山。身延山久遠寺から分骨された日蓮上人の遺骨が納められており、“東身延”として親しまれてきました。
- 鎌倉・江の島七福神めぐり: 商売繁盛の神様である夷様が祀られており、七福神めぐりの一社でもあります。
- アクセス: 鎌倉駅から徒歩数分。
本覚寺では、商売繁盛を願う「本えびす」というお祭りも1月に行われ、福笹の授与も行われます。
まとめ:「にぎり福」は心を整える小さな縁起物
本覚寺の「にぎり福」は、ただ可愛いだけのお守りではありません。長い歴史と、夷様への深い信仰が込められた、まさに手のひらサイズの幸運の種です。毎朝一回ぎゅっと握ることで、心が少しずつ整い、前向きな気持ちで一日を始めることができるでしょう。
鎌倉を訪れた際には、ぜひ本覚寺に立ち寄り、あなただけの「にぎり福」を見つけてみてください。
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