【あさイチ放送!】海なし県が誇る奇跡の美味!山梨・甲府市「アワビの煮貝」の秘密に迫る
2025年6月26日放送のNHK「あさイチ」では、中継で山梨県甲府市から、海なし県が誇る驚きの特産品「アワビの煮貝」が紹介されましたね!なぜ海がない山梨でアワビ?と不思議に思った方も多いのではないでしょうか。その歴史と、受け継がれる伝統の味について、詳しくご紹介します。
本ブログには広告があります。
海なし県山梨で「アワビの煮貝」が生まれた理由
「アワビの煮貝」が山梨県の特産品として発展したのは、江戸時代に遡ります。当時、駿河湾(現在の静岡県)で獲れた新鮮なアワビを、海から遠く離れた甲府まで運ぶ必要がありました。しかし、冷蔵技術が発達していなかった時代に生きたまま運ぶのは至難の業。そこで考え出されたのが、アワビを醤油ベースの秘伝のタレで煮込み、樽に入れて運ぶ方法でした。
この「煮る」という加工方法が、アワビの鮮度を保ちつつ、輸送に耐えうる保存食として機能しました。また、煮込むことでアワビの旨味が凝縮され、独特の深い味わいが生まれることも発見されました。こうして、アワビの煮貝は甲府の地で根付き、武田信玄の時代には「陣中食」としても重宝されたという説もあります。
現代では冷蔵・冷凍技術が発達し、新鮮なアワビを運ぶことは容易になりましたが、この伝統的な製法で作り続けられる「アワビの煮貝」は、山梨県の食文化を象徴する逸品として、今もなお多くの人に愛されています。
「アワビの煮貝」の魅力とは?
番組で紹介されたアワビの煮貝の魅力は、その深い味わいと独特の食感にあります。
-
とろけるような柔らかさ、噛むほどに広がる旨味 長時間じっくりと煮込まれたアワビは、驚くほど柔らかく、まるでとろけるような食感。それでいて、アワビ本来の歯ごたえも程よく残っています。口に含むと、秘伝の醤油ダレとアワビの旨味がじゅわ~っと広がり、ご飯もお酒も止まらなくなる美味しさです。
-
秘伝のタレ 各老舗店が代々受け継ぐ秘伝のタレは、お店ごとに異なる個性を持っています。醤油をベースに、みりんや酒、昆布などで調整されたタレがアワビの旨味を最大限に引き出し、ご飯との相性も抜群です。
-
贈り物にも最適 高級感のある見た目と、その美味しさから、お中元やお歳暮、大切な方への贈り物としても大変人気があります。
甲府で「アワビの煮貝」を味わうならこのお店!
「あさイチ」で中継されたのは、おそらく甲府市内の老舗のいずれかでしょう。ここでは、特に有名で、長年「アワビの煮貝」を作り続けている代表的なお店をいくつかご紹介します。
1. 割烹立よし(かっぽうたちよし)
甲府市に本店を構える、アワビの煮貝の老舗中の老舗。代々受け継がれる秘伝のタレで煮込まれたアワビは、その味と品質に定評があります。贈答品としても大変人気が高いです。
- 特徴: 創業以来、伝統的な製法を守り続けています。アワビの種類や大きさによって様々な商品があり、贈答用から自宅用まで幅広く選べます。
- おすすめ: やはり定番の「あわびの煮貝」は外せません。贈答用には桐箱入りのものもあり、格式高い贈り物として喜ばれます。
- 場所: 山梨県甲府市中央5-1-29(本店)
- 購入方法: 本店での購入のほか、オンラインショップでも購入可能です。
2. 皆吉(みなよし)
こちらも甲府市に店舗を構える、アワビの煮貝の有名店。上品な味わいが特徴で、長年のファンが多いことで知られています。
- 特徴: 厳選されたアワビを使用し、独自の製法で丁寧に煮込んでいます。あっさりとした中にも深みのある味わいが魅力です。
- おすすめ: 定番の煮貝はもちろんのこと、お土産にも喜ばれる個包装タイプの商品もあります。
- 場所: 山梨県甲府市相生1-5-19(本店)
- 購入方法: 本店での購入のほか、オンラインショップでも購入できます。
3. かいや
山梨県を代表する食品メーカーの一つで、アワビの煮貝をはじめとする様々な甲州の味覚を提供しています。百貨店などでも見かける機会が多いかもしれません。
- 特徴: 伝統の味を守りつつ、現代のニーズに合わせた商品開発も行っています。比較的手軽に購入できる商品から、高級なものまで幅広いラインナップが魅力です。
- おすすめ: 「あわびの煮貝」はもちろん、手軽に楽しめる小分けパックなども便利です。
- 場所: 山梨県甲府市大津町2192-3(本社工場直売店)
- 購入方法: 直売店のほか、山梨県内の主要駅や観光地の売店、百貨店、オンラインショップなど、様々な場所で購入可能です。
行ってみたい!食べてみたい!を叶える旅のヒント
- 甲府市内での食事: 甲府市内には、アワビの煮貝を専門に扱うお食事処や、郷土料理店でも提供している場合があります。現地でできたての味を試してみるのもおすすめです。
- お土産に: ご自宅用はもちろん、大切な方へのお土産にも最適です。日持ちもするため、持ち運びにも便利です。
- 観光と合わせて: 甲府市には、武田信玄ゆかりの「武田神社」や、美しい庭園が楽しめる「甲斐善光寺」など、歴史的な観光スポットも豊富です。アワビの煮貝を味わう旅と合わせて、甲府の歴史と文化に触れるのも良いでしょう。
- オンラインで購入: 遠方で現地に行けない場合でも、上記各店舗のオンラインショップで手軽に購入できます。贈答品として送る際にも便利です。
海がない山梨県で、なぜアワビの煮貝が名物になったのか。その背景には、昔の人々の知恵と工夫、そして伝統を大切にする心が詰まっています。「あさイチ」の中継でその魅力に触れ、きっと多くの方が興味を持たれたことでしょう。ぜひこの機会に、山梨・甲府の「アワビの煮貝」を味わってみてください。その深い歴史と味わいに、きっと感動するはずですよ!