『日本最強の城スペシャル』で、あなたも絶対行きたくなる名城の魅力に迫る!
2025年6月26日(木)よる7時30分からNHK総合で放送される「日本最強の城スペシャル」は、全国に3万以上もあると言われる城の中から、夏に訪れるべきえりすぐりの名城をピックアップ!「祭りで盛り上がる城」と「夏の絶景が楽しめる城」というテーマで、城の知られざる秘密や驚きの魅力に迫ります。
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城はもはや歴史の舞台だけではありません。誰もが楽しめるアミューズメント・スポットとして、今年の夏は、城を巡る旅に出かけてみませんか?
夏を彩る祭りで盛り上がる城々!
城と祭りは、実は切っても切れない深い関係があります。城下町で発展した祭りは、城主の奨励や、人々の結束を促すために重要な役割を担ってきました。今回は、城と祭りのルーツに迫ります。
1. 徳島城と阿波おどり
日本三大盆踊りの一つ「阿波おどり」は、徳島県を代表する祭り。そのルーツには、徳島城が深く関わっています。
- 徳島城(とくしまじょう):
- 所在地: 徳島県徳島市徳島町城内1
- 歴史と祭り: 徳島城は、戦国時代に蜂須賀家政が築城した城で、江戸時代には徳島藩蜂須賀家の居城でした。阿波おどりの起源には諸説ありますが、その一つに、徳島城の完成を祝して人々が踊り出したという説があります。城下町全体が一体となって盛り上がる阿波おどりは、まさに城と共にある祭りと言えるでしょう。
- 見どころ: 城跡は現在「徳島中央公園」として整備されており、石垣や庭園、博物館などが見学できます。阿波おどりの時期には、公園周辺も熱気に包まれます。
- 訪問のヒント:
- 阿波おどりは毎年8月12日~15日に開催されます。この時期に訪れれば、城跡とともに祭りの熱気を体験できます。
- 城山には徳島城博物館があり、城の歴史を学ぶことができます。
- 阿波おどり:
- 徳島市内の演舞場や街中で、男女が一体となって「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損々」の掛け声とともに熱狂的に踊り明かします。その独特のリズムと踊りは、一度見たら忘れられない魅力があります。
2. 郡上八幡城と郡上おどり
清流と名水の町、岐阜県郡上八幡。ここにそびえる郡上八幡城と、徹夜で踊り明かす郡上おどりも深い結びつきがあります。
- 郡上八幡城(ぐじょうはちまんじょう):
- 所在地: 岐阜県郡上市八幡町殿町183
- 歴史と祭り: 郡上八幡城は、戦国時代に遠藤盛数によって築かれ、現在の天守は木造再建されたものとしては日本最古級。郡上おどりのルーツも江戸時代にさかのぼり、城主が領民の融和を図るために奨励したのが始まりとされます。城下町で繰り広げられる盆踊りは、夜を徹して踊り続けられることで知られています。
- 見どころ: 「日本で最も美しい山城」と称されることもあり、天守からの眺めは絶景。特に秋の雲海に浮かぶ姿は幻想的です。城下町は、古い町並みや水路が残り、散策するだけでも風情があります。
- 訪問のヒント:
- 郡上おどりは7月中旬から9月上旬にかけて行われ、特に8月のお盆期間は徹夜おどりが行われます。この時期に訪れれば、城と祭りの両方を楽しめます。
- 城下町を巡る「水の町散策」もおすすめです。
3. 岸和田城とだんじり祭
大阪府岸和田市で繰り広げられる「岸和田だんじり祭」は、その荒々しさと迫力で全国的に有名です。この祭りのルーツも、岸和田城の守りの仕掛けに関係があるとのこと。
- 岸和田城(きしわだじょう):
- 所在地: 大阪府岸和田市岸城町9-1
- 歴史と祭り: 岸和田城は室町時代に築かれ、江戸時代には岡部氏の居城となりました。だんじり祭りの起源には諸説ありますが、城主が五穀豊穣を祈願して行ったのが始まりとされています。番組では、だんじり祭りの荒々しさが、岸和田城の守りの仕掛け、例えば「桝形虎口(ますがたこぐち)」のような構造とどのように関連しているのか、城郭考古学者の千田嘉博先生が解説してくれるかもしれません。
- 見どころ: 現在の天守は再建されたものですが、立派な石垣や内堀が残り、往時の姿を偲ばせます。庭園「八陣の庭」も見どころです。
- 訪問のヒント:
- 岸和田だんじり祭は、旧市のだんじり祭が9月中旬、南掃守地区のだんじり祭が10月上旬に行われます。この時期は町全体が熱気に包まれ、だんじりが城下町を駆け抜ける迫力満点の光景を見ることができます。
- 岸和田だんじり会館では、祭りの歴史やだんじりの展示が見られます。
夏の絶景が楽しめる城々!
夏ならではの美しい景色を望める城も登場します。城郭の魅力だけでなく、その立地が織りなす自然の美しさにも注目です。
1. 津和野城から見下ろす城下の赤瓦と蒸気機関車
島根県津和野町に位置する津和野城は、その幻想的な景色で知られています。
- 津和野城(つわのじょう):
- 所在地: 島根県鹿足郡津和野町後田
- 見どころ: 山の頂に築かれた山城で、現存する建造物は石垣のみですが、その威容は圧巻。特に、朝霧が発生しやすい時期には、城下が雲海に覆われ、城がまるで天空に浮かんでいるかのような幻想的な光景が広がります。「石州瓦」という赤い屋根瓦の町並みが広がる城下町と、そこを走るSL「やまぐち号」の蒸気機関車が織りなす景色は、まさに日本の原風景と言えるでしょう。
- 訪問のヒント:
- 城跡まではリフトで上がることができます。
- SL「やまぐち号」は、春から秋にかけて特定の日に運行されます。運行スケジュールを調べて、絶景とSLの両方を楽しむのがおすすめです。
- 津和野の城下町は「山陰の小京都」と呼ばれ、鯉の泳ぐ水路や歴史的な建物が残り、散策が楽しいです。
2. 佐賀城の水堀に咲き誇る夏限定の花
佐賀平野の真ん中に位置する佐賀城は、その広大な水堀が特徴です。
- 佐賀城(さがじょう):
- 所在地: 佐賀県佐賀市城内1-15-23(佐賀城本丸歴史館)
- 見どころ: 堀に囲まれた平城で、本丸御殿の一部が復元され、現在は「佐賀城本丸歴史館」として公開されています。番組では、この広大な水堀に「夏限定の花」が咲き誇る様子が紹介されるとのこと。推測ですが、夏の水堀を彩る花としては、蓮(ハス)などが考えられます。蓮の花が水面を埋め尽くす光景は、圧巻の美しさです。
- 訪問のヒント:
- 蓮の見頃は通常7月~8月頃です。この時期に訪れれば、美しい花の景色を楽しめます。
- 歴史館では、幕末から明治維新にかけての佐賀藩の歴史や、城の構造について学ぶことができます。
3. 石垣の要塞・盛岡城から望む名峰・岩手山
岩手県盛岡市に位置する盛岡城は、その堅固な石垣が特徴的な城です。
- 盛岡城(もりおかじょう):
- 所在地: 岩手県盛岡市内丸1-37(盛岡城跡公園)
- 見どころ: 花崗岩の巨石を用いた石垣が特徴的な山城で、現在は「盛岡城跡公園(もりおかじょうあとこうえん)」として整備されています。番組では、この石垣の要塞から望む「名峰・岩手山」の景色が紹介されるとのこと。夏の晴れた日には、青空の下にそびえる岩手山の雄大な姿が、城跡から一望できます。桜の名所としても有名ですが、夏の緑豊かな城跡もまた格別です。
- 訪問のヒント:
- 園内は広く、散策に最適です。石垣の高さや積まれ方など、城郭の魅力に触れることができます。
- 岩手山は「南部富士」とも呼ばれる美しい山。城跡から望む景色は、盛岡のシンボルとも言えるでしょう。
スタジオ解説:昇太師匠が明かす「出城」の秘密!
スタジオでは、城好きで知られる春風亭昇太師匠が、城の守りを格段にアップさせる「出城(でじろ)」の構造を明らかにします。「出城」とは、本城の防御を補強するために、周囲の要所に築かれた支城のこと。歴史上の戦で重要な役割を果たした出城の秘密が、昇太師匠の解説で分かりやすく紐解かれることでしょう。
出演者(敬称略)
- 司会: 恵俊彰
- 出演: 高橋英樹、春風亭昇太、村井美樹、久保井朝美
- 城郭考古学者: 千田嘉博
- アナウンサー: 赤木野々花
今回の「日本最強の城スペシャル」は、城の歴史や構造に加えて、夏の祭りや絶景といった、城を取り巻く文化や自然の魅力が存分に紹介されます。恵俊彰さんの軽快な司会のもと、城好きの出演者たちが熱いトークを繰り広げ、城郭考古学者の千田嘉博先生の専門的な解説も加わり、見どころ満載です。
この夏は、番組で紹介された城々を実際に訪れて、その歴史と絶景、そして活気あふれる祭りの空気感を肌で感じてみませんか?きっと忘れられない夏の思い出ができるはずですよ!