伊集院光、M-1審査員の人選に異論「昔って漫才の人、そんな審査してた?」
2024年の「M-1グランプリ」の審査員に対する注目が集まる中、タレントの伊集院光(56)が自身のラジオ番組「伊集院光 月曜JUNK 深夜の馬鹿力」(TBSラジオ)で、その人選に対する独自の見解を述べました。特に、審査員全員が漫才師であることに対して異論を唱え、過去の審査員構成との違いを指摘しました。
「昔は漫才師だけが審査していたわけじゃない」
伊集院は、M-1の審査員に選ばれたメンバーについて、「昔のM-1では漫才師だけが審査していたわけじゃない」と振り返り、審査員に多様なバックグラウンドを持った人が参加していたことを強調しました。具体的には、「松本さん(松本人志)はもちろんいたけれど、青島幸男(元東京都知事)とか、演出家の鴻上尚史さん、立川談志師匠、ラサール石井さん、大竹まことさんなども審査員を務めていた」と列挙。これにより、漫才の枠にとらわれず、さまざまな視点から審査が行われていたことを指摘しました。
「今は全員経験者、テクニカルなことを論じすぎている」
さらに、伊集院は現在の審査員がM-1を経験したことがある芸人ばかりになったことに触れ、「全員が経験者で、テクニカルなことやM-1を勝つための方法を論じている感じがして、なんだかぼーっとしてしまう」と不安を抱く心情を明かしました。以前は、漫才だけでなく、さまざまなジャンルからの意見があったことに対し、現在の審査員は経験者ばかりで、あまりにも専門的になりすぎているという懸念を表しました。
審査員9人の顔ぶれ
今年の審査員は、石田明(NON STYLE)、海原ともこ、柴田英嗣(アンタッチャブル)、哲夫(笑い飯)、博多大吉、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、礼二(中川家)、若林正恭(オードリー)という9人で、平均年齢は48.2歳に。柴田、山内、若林の3人は初めての審査員として加わりました。特に目を引くのは、全員がM-1経験者である点で、海原ともこを除く8人がM-1の決勝に出場したことがあり、優勝経験者も多くいます。
まとめ
伊集院光の意見は、M-1が時代と共に進化する中で、審査のあり方に対する一つの考え方を示しています。漫才の「本質」を見守る審査員の多様性を求める声もあれば、M-1を知り尽くした経験者たちの意見が重要だと感じる人も多いでしょう。どちらの立場にも一理あり、今年の審査がどのような結果を生むのか、注目が集まります。