「歴史探偵」特集:戦国の英雄 立花宗茂を深掘り
2025年1月8日(水)22:00より放送されるNHK総合の「歴史探偵」では、戦国時代の名将・立花宗茂を特集します。豊臣秀吉から「西国無双」と讃えられ、徳川家康にも「上杉謙信や武田信玄に匹敵する」と評価された立花宗茂。その壮絶な戦歴と独自の戦術を、番組では詳細に探ります。
生涯無敗、戦場の無敵の男
立花宗茂は15歳で初めて戦場に立ち、72歳でその生涯を閉じるまで、なんと約50回もの戦いに参戦し、一度も敗れることなく生涯無敗という驚異的な実績を誇ります。豊臣秀吉や徳川家康からもその実力を高く評価され、特にその奇襲戦術や軍の編成は時代を先取りしたものでした。
今回の放送では、立花宗茂が築いた鉄壁の要塞、立花城を包囲した島津軍に対する反撃の詳細が語られます。宗茂は敵軍が8倍の兵力を誇る状況下でも、籠城戦に頼ることなく、逆に奇襲を仕掛けて撃退。戦術の巧妙さと、戦場での指揮力の高さが窺えます。
先進的な戦術と装備
番組では、宗茂が導入した「早合」と呼ばれる火縄銃の発射機構にも注目しています。これにより、鉄砲隊は短時間で大量の弾を撃つことが可能となり、5分で9発という驚異的な速さを誇ったとされています。このような革新的な兵器をいち早く取り入れた宗茂は、戦国時代の戦術を大きく変える影響力を持っていました。
また、宗茂が商人を通じて南蛮貿易を行い、ポルトガルなどの武器や物品を取り入れていたことも特筆すべき点です。この貿易によって、宗茂は西洋の先進的な技術を自軍に活かし、さらなる戦力を得ることに成功しました。
戦後の再起と幕府での活躍
関ヶ原の戦いで西軍として参戦した立花宗茂は、勝利を収めるものの、結果として西軍全体の敗北によって領地を没収されてしまいます。しかし、彼はその後、再び幕府に仕官し、大名として復帰を果たします。特に、二代将軍・徳川秀忠の下で活躍し、家光の治世にも貴重な助言を行いました。
宗茂はまた、茶道や連歌、蹴鞠など、武士としてだけでなく、文化的な分野でもその才能を発揮しました。彼の多才な面が、後の歴史書や記録においても高く評価されています。
まとめ
「歴史探偵」で放送される立花宗茂の特集では、彼の生涯と戦術、そして戦国時代を超えて彼がどのように生き抜いたのかを深く掘り下げます。特にその無敗の戦歴や先進的な軍事戦術、さらには再起を果たして幕府に仕官し、最後まで活躍した姿に焦点を当てることで、立花宗茂という人物の多面的な魅力を伝える内容です。
戦国時代の英雄として、その名を歴史に刻んだ立花宗茂の壮絶な物語に、ぜひご注目ください。
放送概要:
- 番組名: 歴史探偵
- 放送日時: 2025年1月8日(水)22:00〜22:45
- 出演: 佐藤二朗、片山千恵子、河合敦