大相撲初場所千秋楽の結果と見どころ
2025年1月26日、東京・両国国技館で開催された大相撲初場所の千秋楽にて、優勝決定戦が行われました。大関・豊昇龍、前頭三枚目・王鵬、前頭十四枚目・金峰山の3力士が12勝3敗で並び、優勝をかけた巴戦が展開されました。
まず、豊昇龍は結びの一番で大関・琴桜との対戦を制し、12勝目を挙げました。一方、金峰山は前日まで単独トップでしたが、千秋楽で敗れ、王鵬と共に12勝3敗となり、優勝決定戦に進むこととなりました。
優勝決定巴戦では、豊昇龍が持ち前の足技を駆使し、見事に勝利を収めました。これにより、豊昇龍は大関昇進後初、通算2度目の優勝を果たしました。
この巴戦は、2022年九州場所以来約2年2カ月ぶり、史上8回目の出来事となりました。観客は3力士の熱戦に大いに沸き、会場は大きな盛り上がりを見せました。
幕内優勝決定戦
東 | 決まり手 | 西 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
西前頭3枚目 |
王鵬 |
● |
寄り倒し | 〇 |
豊昇龍 |
西大関 |
西前頭14枚目 |
金峰山 |
● | 寄り切り | 〇 |
豊昇龍 |
優勝争いの展開
金峰山は初日から9連勝を果たし、優勝争いのトップに立っていましたが、王鵬との直接対決で敗れたことで、優勝の行方は決定戦に持ち込まれました。この結果、豊昇龍も含めた3人による優勝決定戦の巴戦になりました。
東 | 決まり手 | 西 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
東大関 |
琴櫻 5勝10敗 |
● | 寄り切り | 〇 |
豊昇龍 12勝3敗 |
西大関 |
西前頭4枚目 |
宇良 7勝8敗 |
● | 突き出し | 〇 |
大の里 10勝5敗 |
西大関 |
東関脇 |
若元春 6勝9敗 |
〇 | 押し出し | ● |
遠藤 6勝9敗 |
東前頭7枚目 |
東小結 |
阿炎 7勝8敗 |
● | 突き出し | 〇 |
大栄翔 11勝4敗 |
西関脇 |
西前頭6枚目 |
一山本 8勝7敗 |
〇 | はたき込み | ● |
若隆景 7勝8敗 |
西小結 |
東前頭筆頭 |
隆の勝 6勝9敗 |
● | 押し出し | 〇 |
輝 6勝9敗 |
西前頭16枚目 |
西前頭14枚目 |
金峰山 12勝3敗 |
● | 押し出し | 〇 |
王鵬 12勝3敗 |
西前頭3枚目 |
西前頭11枚目 |
尊富士 10勝5敗 |
● | はたき込み | 〇 |
霧島 11勝4敗 |
西前頭筆頭 |
東前頭2枚目 |
翔猿 7勝8敗 |
〇 | 押し出し | ● |
明生 6勝9敗 |
西前頭10枚目 |
東前頭9枚目 |
美ノ海 4勝11敗 |
● | きめ出し | 〇 |
熱海富士 5勝10敗 |
西前頭2枚目 |
東前頭3枚目 |
豪ノ山 8勝7敗 |
〇 | 突き出し | ● |
翠富士 7勝8敗 |
東前頭11枚目 |
東前頭4枚目 |
正代 6勝9敗 |
● | 寄り切り | 〇 |
錦富士 9勝6敗 |
東前頭17枚目 |
東前頭5枚目 |
平戸海 7勝8敗 |
〇 | 寄り切り | ● |
阿武剋 7勝8敗 |
西前頭12枚目 |
東前頭13枚目 |
湘南乃海 8勝7敗 |
● | 押し出し | 〇 |
千代翔馬 9勝6敗 |
西前頭5枚目 |
東前頭6枚目 |
高安 8勝7敗 |
● | 寄り切り | 〇 |
伯桜鵬 10勝5敗 |
東前頭15枚目 |
東前頭16枚目 |
玉正鳳 6勝9敗 |
〇 | 送り出し | ● |
御嶽海 2勝13敗 |
西前頭7枚目 |
西前頭17枚目 |
時疾風 7勝8敗 |
〇 | 寄り切り | ● |
宝富士 5勝10敗 |
西前頭8枚目 |
東前頭12枚目 |
錦木 8勝7敗 |
〇 | 小手投げ | ● |
欧勝馬 8勝7敗 |
西前頭9枚目 |
東前頭10枚目 |
玉鷲 9勝6敗 |
● | はたき込み | 〇 |
琴勝峰 5勝10敗 |
西前頭13枚目 |
三賞受賞者
千秋楽の三賞選考委員会では、以下の受賞者が発表されました。
- 敢闘賞: 金峰山(今場所の活躍が評価され、2回目の受賞)
- 技能賞: 王鵬(初めての受賞、真っ向勝負の押しの技術が評価される)
また、優勝した力士には殊勲賞も授与されることになります。
十両の優勝
十両では、ウクライナ出身の獅司が初めての優勝を果たしました。彼は千秋楽で友風と対戦し、押し倒しで勝利を収め、13勝2敗で優勝を決めました。獅司は「優勝できてよかった。自分の相撲で勝ちたいと思って臨んだ」と振り返り、今後の目標として「幕内で勝ち越せるように頑張っていきたい」と語りました。
千秋楽の見どころ
千秋楽では、金峰山と王鵬の直接対決が注目されました。金峰山が勝てば初優勝が決まりますが、敗れた場合は優勝決定戦に突入します。金峰山はこれまで大関を破るなどの圧力をかけており、王鵬は伸びのある突き押しで攻め続けることが求められます。
また、豊昇龍は大関琴櫻との対戦に臨み、勝利が絶対条件となります。千秋楽の結びの一番では、力士たちの気力が試される重要な一戦となるでしょう。
まとめ
大相撲初場所の千秋楽は、優勝争いが白熱し、力士たちの熱い戦いが繰り広げられました。金峰山、王鵬、豊昇龍の三者による優勝決定戦がどのような結果になるのか、今後の展開に注目です。